過去の学生研究交流会

2021年度 低温工学・超電導学会 東北・北海道支部 学生研究交流会 開催報告

 2021年度学生研究交流会で実施した企画は、
1. 2021年度 低温工学・超電導学会 東北・北海道支部 学生研究交流会
2. 低温工学・超電導学会 東北・北海道支部第23回超電導・低温若手セミナーナイトセッション
の2つである。

   
1. 2021年度 低温工学・超電導学会 東北・北海道支部 学生研究交流会
1.1 企画概要
実施日時
2022年 2月 25日 (金)
内 容
オンライン上での研究室ごとの研究紹介、個人研究紹介、数値解析に関する講演会
目 的
昨年よりCOVID-19の蔓延により学会やセミナーにおいて学生間の交流が困難となっていることから、オンライン上で学生が中心となって企画・運営するイベントを開催することで、学生間交流の促進及び学生の主体性向上を目的とした。
1.2 参加者
参加研究室
北海道大学 電磁工学研究室、岩手大学 藤代・内藤研究室、東北大学 津田研究室、東北大学 橋爪・伊藤・江原・程研究室
参加人数
計16名 (博士課程: 2名、修士課程: 10名、学部: 4名)
1.3 内容詳細・反省
・研究室紹介
 研究室紹介の形式は、担当者(複数)がZoom上でプレゼンテーションを行い、自由なタイミングで参加者からの質問を投げかけるといったものであった。また、今回はプレゼンテーション形式自由ということで、PPT、動画、Webカメラ配信など様々な手法がとられた発表があった。
  東北大学橋爪・伊藤・江原・程研究室からは、Webカメラを利用した専攻・実験施設のライブツアーが実施された。核融合炉工学・低温超伝導研究用の様々な装置が紹介された。紹介中の質問では、更に詳細な内容に関するものや、実験のやり方に関するものがあった。
  岩手大学藤代・内藤研究室からは、スライドによる研究紹介と撮影された動画による研究室内ツアーが実施された。今回の発表の中では専門色が強く、参加者にとっては超伝導バルクの基礎を学ぶ機会となった。
  北海道大学電磁工学研究室からは、スライドによる研究紹介と撮影された動画によるキャンパスツアーが実施された。数値シミュレーションを主とした研究室ならではの大規模計算機群や、北海道大学の名物でもある広大な敷地の紹介があった。
  新規参加者にとっては非常に興味深い内容となっていたが、当然ではあるが全体的に各研究室で昨年度とおおよそ同様の研究紹介であったため、昨年度の参加者としては少し物足りないと感じるところもあったと思われる。年ごとに紹介内容を変更するというのは困難であるため、来年度以降は研究室ごとの紹介方法や継続の是非は議論の余地があると考えられる。
・個人研究紹介・発表
 個人研究紹介は、まだ学会に参加できていない学部生およびM1の学生を対象とし、通常のオンライン学会と同様に発表者がZoom上でスライドを共有し発表するという形で実施した。発表者は東北大学橋爪・伊藤・江原・程研究室から3名、岩手大学藤代・内藤研究室から1名、北海道大学電磁工学研究室から1名の合計5名であった。すべての発表において、時間ぎりぎりまで活発な質疑応答がなされ、また学部生やM1からもいくつか質問があったのが印象的であり、本研究会の目的である学生同士の交流促進に非常に有効であったと考えられる。また、発表者の多くは外部向けに発表をする初めての機会であったため、質疑応答では質問の意図が読み取れないなど発表者にとっては大変な場面も多く見受けられたが、所属研究室の先輩がフォローしつつ的確に回答されていた。発表者からは「自分の発表のどこが分かりにくいのかが明確になった」、「質問の意図を読み取るには自分がもっと勉強しなくてはいけないと思った」というように今後の研究のモチベーション向上に繋がるコメントが多く、学会に参加する前の練習という意味でこのようなイベントは非常に有益であると考えられる。ただし、発表内容に関して新規内容を含めないということにしていたが、新規内容を含めていて所属研究室の先輩に止められたということや、新規テーマの場合には完全に背景のみになってしまい会場からも質問がしづらいという場面もあったため、発表内容に関しては今後さらに検討していく必要があると考えられる。
・講演会
 昨年度の学生研究交流会の事後アンケートにおいて6割以上の参加者が数値解析に関する講演に参加したいという結果であった。そこで本年度の講演会では、京都大学工学研究科電気工学専攻電磁工学講座で助教を務められている比留間 真悟先生をお招きし、『FreeFEMで学ぶ数値解析入門』と題してご講演いただいた。ご講演の中ではFEMの基礎を学び、その後FreeFEMで解析したカルマン渦や液膜の状態などを実際に見せていただいた。参加者は学部生もいたが、難しい式ではなく重要なポイントをイメージ図を通し的確にご説明いただき、FEMの概要を学ぶ上では興味を持ちやすく非常に分かりやすいと感じた。また、既にFEMを利用し研究している人にとってもメッシュの切り方や要素の形などある程度専門的な部分にも踏み込んだ講演であったため、質疑応答の場面では活発な議論がなされていた。また、目的に合わせたFEMの学び方に関しても会場と意見交換されており、FEMに苦手意識をもっている学生や初学者には今後の学びのきっかけとなったのではないかと思われる。昨年度と今年度の講演会ではどちらも非常に参加者の評判が高く貴重な学びの場、人脈形成の場になっていると考えられるため、来年度以降も引き続き継続していくのが良いと考えている。
1.4 総括
 本企画を通し、当初の目的であった学生間交流の促進は果たせており、参加者の満足度も高いため来年度以降も継続し活動を行う。ただし、本年度は学生研究交流会委員の所属研究室以外からの参加者は非常に少なかったため、来年度は学生研究交流会のPR活動に力を入れ交流の輪を広げていくことが必要であると考えられる。また、本年度はZoomのみを利用した方法で実施したが、来年度はVRサービスを取り入れた企画も検討し進めていく予定である。
2. 若手セミナーナイトセッション
2.1 企画概要
実施日時
2021年 8月 30日 (月)
内 容
博士学生および博士進学予定の修士学生による座談会
目 的
博士課程学生および博士進学予定の修士学生から低温・超伝導研究の魅力や、キャリア形成に関する考え、研究の悩みなどを修士・学部学生へと伝えることで特に進路決定に対する手助けとなることを目的とした。
2.2 内容詳細・反省
 本企画を通し、当初の目的であった学生間交流の促進は果たせており、参加者の満足度も高いため来年度以降も継続し活動を行う。ただし、本年度は学生研究交流会委員の所属研究室以外からの参加者は非常に少なかったため、来年度は学生研究交流会のPR活動に力を入れ交流の輪を広げていくことが必要であると考えられる。また、本年度はZoomのみを利用した方法で実施したが、来年度はVRサービスを取り入れた企画も検討し進めていく予定である。
2.3 総括
 座談会および交流会を通じ、講演者からの一方的な話だけではなく参加者からの意見や質問も多く、進路やキャリア形成に対する手助けとなるという目的をおおむね果たせたと考えられる。ただし、イベント全体で1時間であり全ての質問や相談に答えるのは困難であったため、学生間の交流や人材育成への貢献には継続して学生主体の学生参加型イベントを若手セミナー等で実施することが必要になると考えられる。

 

(東北大学 橋爪・伊藤・江原・程研究室 D3 結城 光平)


2021年度 低温工学・超電導学会 東北・北海道支部 学生研究交流会のご案内

 学生間の交流は, 各々の視野を広げること, 今後も同じ時間軸に生きる者同士将来に活きるような繋がりの構築のために重要です. 世界的な感染症の蔓延のために, 学生間交流の観点からは危機的状況である今, 「学生の学生による学生のためのイベント」をオンライン開催することになりました. 皆さんのご参加お待ちしております!

   
日時
2022年 2月 25日 (金) 12:30 ~ 19:00
会場
オンライン(Zoom)
主催
(社)低温工学・超電導学会 東北・北海道支部 学生有志
企画1
【研究室紹介】
各研究室ごとに自由な形式で研究紹介を行います! 学会では聞けない裏話が聞けるかもしれません!
企画2
【個人研究紹介・発表】
「まだ学会には出れないけど研究室以外で発表してみたい...」との声にお応えし希望者に研究背景を中心に発表してもらいます!
企画3
【講演会】
『FreeFEMで学ぶ数値解析入門』 京都大学 比留間 真悟 先生
数値解析に関してご講演いただきます! 苦手意識のある方・馴染みのない方も是非ご参加ください!
プログラム(参加人数により変更する可能性があります)
 
12:30
13:00
 
受付・入場
 
13:00
13:30
 
開会・参加者による自己紹介
 
13:40
15:20
 
研究室紹介
 
15:30
17:30
 
個人研究紹介
 
17:30
18:30
 
講演会 『FreeFEMで学ぶ数値解析入門』 京都大学 比留間 真悟 先生
 
18:30
19:00
 
閉会・アンケート記入
参加条件
低温工学・超電導に関係/関心のある学生(学会員/非学会員問いません!)
参加費
もちろん無料です!
参加申込方法
東北大学 結城光平(kohei.yuki.t2@dc.tohoku.ac.jp)までご連絡ください。
参加申込期限
開催当日の12時
問合せ先
東北大学 結城 光平
E-mail: kohei.yuki.t2@dc.tohoku.ac.jp
 学生研究交流会ポスター(pdfファイル)