過去の若手セミナー

2025年度 東北・北海道支部 第25回 超電導・低温若手セミナー 支部だより

 2025年度東北・北海道支部第25回超伝導・低温若手セミナーが2025年9月1日(月)~3日(水)の3日間にわたって宮城県仙台市青葉区の東北大学金属材料研究所で開催された。参加者は,講師2名に加えて,学生29名(うち大学院博士学生5名,大学院修士学生17名,学部生7名),大学・高専関係者9名の計40名であった。本セミナーは大学や企業の若手研究者と学生を対象に,超伝導の基礎を集中的に学ぶ機会を広く提供することを目的に,隔年で開催されている。開催形式は前回と同じ対面形式で開催した。
 初日は,午後からオーガナイザーの一人である金沢が挨拶を行った後,学生参加者21名による研究発表(発表7分+質疑応答3分)が行われた。前回と同様に,座長を大学院博士学生にお願いした。今回の発表者の人数が多かったため,休憩と発表会直後のフリーディスカッションタイムを平均10分に短めに設け,ソフトドリンクとお菓子を無料で提供した。短時間であるが,学生間で非常に活発な議論がなされ,学生間の交流を深めることができたと感じた。そして,学生以外の一般参加者で採点を実施した結果,櫻井さん(東北大学D3),藤原さん(東北大学D3),田村さん(東北大学D2),佐藤さん(東北大学M2),比村さん(東北大学M1)が優秀発表者として選ばれた。
 2日目の午前には「超伝導の基本的性質」と「BCS型超伝導と非BCS型超伝導」をテーマに東北大学准教授の今井良宗氏を講師として招いて講義をしていただいた。午後には「実用超伝導線材」と「超伝導の物性測定技術」をテーマに東北大学准教授の土屋雄司氏を講師として招いて講義をしていただいた。そして,説明の途中で何度も中断していただいて質問の時間を多くとってもらった。超伝導の基礎から応用まで、理論から実験までの様々な疑問について活発な質疑応答が行われ、非常によい勉強会となったと感じられた。
 3日目の午前には、講義会場である東北大学金属材料研究所内にある強磁場超伝導材料研究センターと極低温科学センターの施設見学と,超伝導の臨界電流測定の実習を行った。まず2つの班にわけて、淡路智氏と野島勉氏に各施設の見学(1時間×2班)を,土屋雄司氏に実習(1時間×2班)を担当していただいた。見学ではマグネット装置の説明と低温技術の説明をしていただき、実習では超伝導線材の臨界電流の測定を行った。初めて見る学生が多く,スケールの大きさだけでなく,いろいろなところに様々な技術が使われている点に感動したと好評であった。
 見学&実習が終了した後は優秀発表表彰式と閉会式を行った。淡路支部長から本セミナーの総括があった後,学生優秀発表者に対して賞状と副賞が授与された。そして,参加者全員で写真撮影を行い,セミナーを終了した。最後に講師の今井良宗氏と土屋雄司氏には,長時間にわたる講義をお引き受けいただきましてこの場を借りて改めて感謝を申し上げます。また,参加していただいた皆さん方にお礼申し上げます。次回は2年後を予定しており,多くの学生・若手研究者の皆さんの参加をお待ちしています。
 

2025低温北支部若手セミナー_01

優秀発表者授賞式。左から金沢,伊藤氏(田村さんの代理),比村さん,佐藤さん,淡路支部長,櫻井さん,藤原さん。


2025低温北支部若手セミナー_02

集合写真。


(室蘭工業大学  金沢新哲)


2025年度 東北・北海道支部 第25回超伝導・低温若手セミナーのご案内

  本セミナーは大学や企業の若手研究者や学生を対象に、超伝導の基礎の基礎を集中的に学ぶ機会を広く提供することを目的に開催されています。初日には学部4年生、大学院生等の参加者を対象とした学生研究発表会を行い、優秀発表者には最終日に表彰を行います。二日目には、東北大学の今井良宗先生と土屋雄司先生を講師として招いて、それぞれ物理と工学の立場から超伝導の基礎をわかりやすく講義していただきます。一般的な教科書には記されていないような素朴な疑問にも答えていただけるように、質問の時間を多くとり、またフリーディスカッションタイムを設けます。三日目には、臨界電流測定の実習と、東北大学金属材料研究所内の施設見学を企画しました。多数の学生、若手研究者・技術者の参加をお待ちしております。

   
日 時
2025年 9月 1日 (月) ~ 3日 (水)
会 場
東北大学金属材料研究所2号館講堂
〒980-8577 宮城県仙台市青葉区片平2-1-1
アクセスの詳細はhttp://www.imr.tohoku.ac.jp/ja/about/location.htmlをご覧下さい
主 催
(社)低温工学・超電導学会 東北・北海道支部
講 師
今井良宗 (東北大学理学研究科准教授)、土屋雄司 (東北大学金属材料研究所准教授)
プログラム
【1日目】9月1日(月)
 
13:00
13:10
 
開会の挨拶
 
13:10
18:00
 
学生研究発表(休憩含む)
 
【2日目】9月2日(火)
 
9:00
10:30
 
講義 I:超伝導の基本的性質 
今井 良宗
 
10:30
10:45
 
休憩
 
10:45
12:15
 
講義 II:BCS型超伝導と非BCS型超伝導 
今井 良宗
 
12:15
13:00
 
昼休み
 
13:00
13:30
 
フリーディスカッション 
今井 良宗
 
13:30
15:00
 
講義 III:実用超伝導線材 
土屋 雄司
 
15:00
15:15
 
休憩
 
15:15
16:45
 
講義 IV:超伝導の物性測定技術
土屋 雄司
 
16:45
17:15
 
フリーディスカッション 
土屋 雄司
 
【3日目】9月3日(水)
 
9:00
10:00
 
実習:超伝導の臨界電流測定
土屋 雄司
 
10:00
10:15
 
休憩
 
10:15
11:15
 
施設見学:強磁場センター超伝導材料研究センター、極低温科学センター
(なお、人数が多い場合には実習と施設見学を班分けして実施します)
 
11:15
11:30
 
休憩
 
11:30
12:00
 
優秀発表賞表彰式・閉会の挨拶
参加費
2,000円(会員、非会員問わず)
参加申込方法
イベントペイ(https://eventpay.jp/event_info/?shop_code=8723979707727066&EventCode=9555930555)でお申込み・参加費支払いの手続をしてください。1日限りの参加でも歓迎します。
QRコードご利用の方はこちらからどうぞ  
参加申込期限
8月25日(月)12:00
学生研究発表
申込ページに学生研究発表(大学院生・高専専攻科生対象)の申込の有無、発表者情報、共著者情報、発表題目を入力するところがあります。優秀発表者には表彰を行います。発表言語は日本語または英語とします。
発表の新規性は不問です(自身の研究内容なら過去の学会等での発表内容を含めて構いません)。
申し込み後に登録情報に変更がある場合には問い合わせ先(オーガナイザー:金沢 新哲)までご連絡ください。
宿泊
宿泊については各自で手配ください。
オーガナイザー
金沢 新哲(室蘭工大)、加藤 雅恒(東北大),高橋 弘紀(東北大)
問合せ先
室蘭工業大学大学院工学研究科 金沢 新哲
E-mail: shintetsu_kanazawa@muroran-it.ac.jp
Tel: 0143-46-5650