過去の市民講演会

東北・北海道支部 だより(2007年度市民講演会)

 秋の低温工学・超電導学会の開催は、支部が持ち回り担当ということになって、20数年ぶりに仙台で開催となりました。それに合わせて、学会の特別講演を東北・北海道支部の2007年度市民講演会として一般に公開することを企画しました。仙台で3度目の2005年度に開催した第7回市民講演会「未来を拓く宇宙利用とロボット工学」に続いてロボットのテーマを選び、第9回市民講演会「宇宙探査ロボット~極限環境への挑戦~」と題して平成19年11月21日(水)に低温工学・超電導学会の特別講演会及び仙台市民講演会のセットとして宮城県民会館で開催しました。雪がちらつく寒い日にもかかわらず、一般市民の参加者は11人で、学会の会員を合わせて110人の出席をいただきました。

 講演者は、東北大学大学院工学研究科の吉田和哉教授で、山形大学の大嶋支部長の司会のもとで宇宙機の開発に関する講演を行いました。宇宙空間では、振動、温度、真空、放射線、微小重力などの極限環境に耐える機械システムを実現することが重要であることを分かりやすく説明していただき、特に、月面探査ロボットにおいては、-150℃以下の環境で2週間耐えなければならないという内容でした。ロボットによる宇宙探査の現状と今後解決していかなければならない技術課題について、大変に興味深い特別講演/市民講演でした。

東北大学大学院工学研究科吉田研究室
宇宙探査ロボット~極限環境への挑戦~

(東北大金研 渡辺和雄)


2007年度 市民講演会のご案内

 2007年度 東北・北海道支部の市民講演会を下記の要項にて開催いたしますので、奮ってご参加下さいますようご案内申し上げます。
 なお、今回は11月20日から22日にわたって開催される2007年度秋季低温工学・超電導学会(主催:低温工学会)の特別講演会との併催です。

市民講演会ポスター

『市民講演会』

テーマ
宇宙探査ロボット ~ 極限環境への挑戦 ~
日 時
2007年11月21日(水)講演会15:00 ~ 16:10
会 場
宮城県民会館 (仙台市青葉区国分町3-3-7) URL: http://www1.neweb.ne.jp/wb/kenmin/
参加費
無料(直接会場にお越し下さい)
問合先
東北大学金属材料研究所 渡辺和雄
〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1
Tel:022-215-2150, e-mail:kwata@imr.tohoku.ac.jp
プログラム
 
1.開会挨拶
    支部長 大嶋重利
 
2.講演「宇宙探査ロボット ~ 極限環境への挑戦 ~」
    東北大学大学院工学研究科 航空宇宙工学専攻 吉田和哉 氏

 

内 容: 
 宇宙機の開発においては、振動、温度、真空、放射線、微小重力などの極限環境に耐える機械システムを実現することが重要である。特に、月面探査ロボットにおいては-150℃以下の環境で2週間耐えなければならない。本講演では、ロボットによる宇宙探査の現状を紹介しつつ、今後解決していかなければならない技術課題について述べる。
*開催時刻は、学会プログラムの編成により若干前後する場合があります。

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