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平成 23 年度 材料研究会/東北・北海道支部合同研究会 東北・北海道支部だより

 2011年度の東北・北海道支部研究会が、材料研究会と合同で9月29日(木)、30日(金)、栃木県日光市の古河電工日光保養所(鬼怒川荘)で開催された。今回は「強磁場マグネット応用」というテーマの下、以下のような4件の講演が行われた。
1. 酸化物超伝導を利用したNMR磁石の開発 木吉 司(物質・材料研究機構)
2. SMES用YBCOコイル開発 石山敦士(早稲田大学)
3. 工業材料としてのビスマス系高温超電導線材とその応用 林 和彦(住友電気工業(株))
4. REBCO超電導線材・導体の磁化と交流損失の低減 岩熊成卓(九州大学)
 4件の講演は全て1日目に行われ、物材機構の木吉氏は、Bi-2223線材がNMR用超伝導マグネットの内層コイルに適用可能であることを実証試験の結果を基に報告した。また、東日本大震災によるマグネット破損の状況、今後の復旧予定についても報告された。早稲田大の石山氏は、SMES用のYBCOコイル開発について、その意義とクエンチ検出と保護、線材剥離などの開発課題に対して豊富な資料を基に報告した。住友電工の林氏は、自社が製造しているDI-BSCCO線材の特性と、その線材を用いた冷凍機冷却マグネットの例、また、高温超電導ケーブルによる超電導送電システム実証プロジェクトについて、その概要と現状について報告した。九州大の岩熊氏には、九州・西日本支部との交流ということで講師をお願いした。岩熊氏は、REBCOテープ線材の交流損失について、磁化測定を中心とした最新の実験結果を報告し、線材の低磁化・低損失化に関する新現象発見とそれらの将来への応用についても概観した。
 2日目となった9月30日は、古河日光発電株式会社を見学した。細尾発電所で会社の概要を説明していただいたあと、細尾発電所内の水力発電機や遠隔監視システム等を見学し、その水源となる中禅寺湖、華源の滝と直下にある取水口などを見学した。華源の滝の水量が調整可能であると知ったことは驚きであった。
 研究会会場の提供と見学会では、井上氏を始めとして古河電工の皆様には大変お世話になった。この場をお借りしてお礼を申し上げたい。

 
(東北大 高橋弘紀)


平成 23 年度 材料研究会/東北・北海道支部合同研究会のご案内

東北・北海道支部と材料研究会の合同研究会を下記の要項で開催します。翌日には日光の水力発電所を見学します。

テーマ
強磁場マグネット応用
日 時
2011年9月29日(木)~30日(金)
会 場
古河電工日光保養所(鬼怒川荘)
〒321-2522 栃木県日光市鬼怒川温泉大原1060-71 TEL 0228-77-0117
見学場所
古河日光発電所 9月30日(金)
参加費
2,000円(資料代)※講師を除く
プログラム
【1日目】9月29日(木)
 
13:00
13:10
 
支部長挨拶
渡辺和雄(東北大学)
 
13:10
14:00
 
「酸化物超伝導を利用したNMR磁石の開発」
木吉 司(物質・材料研究機構)
 
14:00
14:50
 
「SMES用YBCOコイル開発」
石山敦士(早稲田大学)
 
14:50
15:10
 
休憩
 
15:10
16:00
 
《材料研究会》
「工業材料としてのビスマス系高温超伝導線材とその応用」

林 和彦(住友電気工業(株))
 
16:00
16:50
 
《材料研究会》
「REBCO超電導線材・導体の磁化と交流損失の低減」

岩熊成卓(九州大学)
 
18:30
20:30
 
夕食・懇親会(鬼怒川荘)
 
【2日目】9月30日(金)
 
8:45
 
移動
 
9:30
12:00
 
古河日光発電所(細尾発電所・中禅寺取水口)見学
 
12:00
12:50
 
昼食
 
13:10
 
日光駅解散
宿泊費
8,500円(2食付)
申込方法
E-mailにてお申し込みください。
申込・問合せ先
東北大学金属材料研究所強磁場超伝導材料研究センター 渡辺和雄(佐々木由美子)
〒980-8577 宮城県仙台市青葉区片平2-1-1
TEL 022-215-2147 FAX 022-215-2149 E-mail:yumiko@imr.tohoku.ac.jp